本誌調査で、各FeliCa決済の最新利用状況が判明した(7月16日の記事参照)。詳しい数字は記事を参照してほしいが、結果を見ると、発行枚数ではこの分野の草分けであるビットワレットの「Edy」が3100万枚と群を抜いて多く、半面、利用件数では最後発のセブン&ホールディングス「nanaco」が3000万件で最も多いというものになった。 ずらりと並んだ各FeliCa決済の状況を眺めると、やはりnanacoの数字が面白い。nanacoは発行枚数400万枚・利用可能店舗数1万1747店ながら、月間利用件数が3000万件と多く、1ユーザー/1店舗あたりの稼働率が他方式よりも高いのが特徴だ。nanacoの稼働率は“首都圏の駅”という好立地を背景に電子マネーの利用促進がしやすい鉄道系のSuica/PASMOよりも高い。nanacoは発行枚数を急速に増やしているだけでなく、「きちんと使ってもらう」ことに成功