ジェイアール東海バスは27日、県バス対策協議会に対し、09年9月末での路線バス5路線の廃止を申し入れたと発表した。利用客の減少や燃料費の高騰などで赤字が膨らんでいるため。同社と協議会、関係自治体との協議を経て、来年8月までに路線の存廃が正式に決まる。 廃止を申し入れた路線は春日井線▽玉野台循環線▽瀬戸循環線2系統▽瀬戸北線6系統▽小幡緑地線3系統(ゆとりーとラインの一般道運行区間)--の5路線13系統。廃止されれば、ジェイアール東海バスはすべての路線バスから撤退することになる。 同社によると、これらの路線は1台あたりの平均乗車人数が5・1~6・8人と少ない。ピーク時から7割減っており、累積赤字も6億円に膨らんでいた。今後も利用客の増加が見込めず、車両の更新も控えているため廃止を申し入れたという。 関係自治体などは今後、地域公共交通会議で代替案などを検討したうえで存廃を決める。【米川直己】