2009年7月28日(火)、高畑さんと脚本家の坂口理子さんが顔を合わせた。テレビ朝日21世紀新人シナリオ大賞優秀賞、創作テレビドラマ大賞(日本放送作家協会主催)最優秀賞、WOWOWシナリオ大賞優秀賞、城戸賞入選……、数々の脚本賞を受賞した女性脚本家と聞いて我の強そうな方を想像していたが、にこやか、ほんわか、さっぱりした女性だった。 高畑さんから、NHK「おシャシャのシャン!」を見て感心したという話、脚本作業が停滞している話、坂口さんにお願いしてみるのはどうかと思うまでの一連の経緯が語られた。雑談を一通り終えて、高畑さんが「かぐや姫の物語」の説明を始めた。 高畑さん「色々と調べたり、過去の映画なんかもみたりしたけど、絵巻も含めて資料が少なすぎるんで、時代そのものを描く気はありません。そんなの難しすぎて出来ない。『竹取物語』を題材にしているんで、枠組みはファンタジーなんですが、人物には真実味を