ホーム マガ9対談 メヘルダード・オスコウイさん×中村すえこさん:罪を犯して収容された少女たち――イランと日本に共通する、孤立や虐待という背景 イランのドキュメンタリー映画『少女は夜明けに夢をみる』は、強盗や殺人、薬物使用、売春などの罪で更生施設に収容された少女たちにインタビューを行った作品です。無邪気に笑い合う、まだ幼さの残る10代の少女たち。しかし、性的虐待、暴力、薬物依存、貧困など、施設収容に至るまでの過酷な境遇が静かに語られます。彼女たちが施設を出たあとに安心していられる居場所はありません。 こうした状況はイランだけのことなのでしょうか。本作のメヘルダード・オスコウイ監督と、ご自身も少年院収容の経験をもち、現在は出院者の社会復帰支援を行うNPO法人「セカンドチャンス!」で活動する中村すえこさんに、国を越えて共通する少女たちの状況について話していただきました。 日本も同じ――少女たち