中二病的な意味で、選ばれし者が持つという第三の眼は「邪気眼」と呼ばれ、この眼を持つことによって宿主に潜在する各種の特殊能力が呼び起される設定になっている。 実際に第三の眼なるものは存在するのだろうか?外見上ではわからないが人間はみな、脳内に使われなかった目の名残をもっているという。それは脳の「松果体」と呼ばれる部分で、この目は実際に使っているふたつの目と構造がよく似ていて、網膜組織をもっており、光に敏感なのだそうだ。 この「脳の松果体」として知られる第三の目については、哲学的にも医学的にも多くの論争がなされてきた。ここでは松果体がどのように考えられていたのか?古い順から見ていくことにしよう。 1.古い学説では「ただの腺」だった(2世紀~) この画像を大きなサイズで見る 2世紀の有名なギリシャの医師ペルガモンのガレノスは、初めて松果体について説明した。彼によると、この器官の機能は他の腺と同じ