真っ赤な色をした猛毒キノコ「カエンタケ」が今秋、三重県名張市内の里山で増殖している。専門家によると、致死量わずか3グラムで1999年に新潟県で中毒死した例があり、油状成分に触れると皮膚がただれるという。里山を保全するNPO法人は「絶対に口にしてはならないキノコを実際に目で確かめて参考にしてほしい」と注意を呼びかける。【鶴見泰寿】 カエンタケは長さ3~20センチ程度の円柱状やサンゴ状の形で、梅雨から11月ごろにクヌギやコナラなど広葉樹の「ナラ枯れ」した一帯に発生する。枯れて1~3年の木の根元などに生える。県林業研究所によると今秋、伊賀地域でナラ枯れが深刻化したことから発生した可能性があるとみている。今季は北勢地方や松阪市でも見つかっており、県内の目撃情報が増えている。
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