当初からプラットフォーム非依存の分散オブジェクト・アーキテクチャとして設計されたCORBAと異なり、COM+(用語解説2)は、最初はWindowsの複合ドキュメント間の連携手段(例えばWordドキュメントへのExcelスプレッドシートの埋め込みやリンク)であるOLE(Object Linking and Embedding:オーレと読む)としてスタートしました。その後、次々と進化を遂げて現在のCOM+に至っています。 最初の大きな進化は、COM(Component Object Model)の登場です。ここでは、複合ドキュメント連携のアーキテクチャが、ソフトウェア・コンポーネント連携のアーキテクチャへと進化しました。誕生直後のCOMは、ローカル・マシン上のコンポーネント連携がサポートされていただけでしたが、まもなくRPC(リモート手続き呼び出し)機能を取り込んだDCOM(Distribut