直流ブラシ付きモーターの代表はいわゆる「マブチモーター」でしょう。小型の模型や玩具などによく用いられることから、私たちが子供のころから慣れ親しんできたモーターです。 乾電池などの電源をつなぐだけで回転するため、電源オン/オフ以外の制御回路は必要ありません。電源をつなぐだけで回転するのはとても便利なのですが、逆にマイコンなどからの制御でスピードを調整したり、回転方向を切り替えたりしようとすると、意外とてこずるモーターでもあります。 原因はその構造にあります。詳しくは各回で詳しく述べますが、コイルの極性を回転角度によって切り替えるためにブラシという接点を用いています。この接点が回転中にコイルと通電したり遮断したり一秒間に何度も繰り返されるのです。そのためこの接点からマイコンには大敵となるノイズが発生するのです。また回転の始動時に数アンペアの大電流が流れるため、マイコンと電源を共通にしていたりす