ロックバンドにとって「聖地」とされる会場、日本武道館。その日本武道館が、2019年9月からおよそ1年間、東京オリンピックに向けた改修工事などのため使用できなくなるという。日本武道館の長い歴史の中でも、このように長期間使用できなくなることは初めてのことだ。 そもそも日本武道館は、1964年の東京オリンピック柔道競技会場として作られたもので、当初は武道のためだけの建物であった。しかし大会後の1966年、ビートルズが同会場で初めてロックコンサートを開催すると、レッド・ツェッペリン、エリック・クラプトン、クイーンといった海外の大物アーティストが次々と日本武道館で公演を行なうようになっていった。そして、海外のみならず、現在までに100回以上武道館公演を行なっている矢沢永吉など、国内アーティストも次々と同会場で伝説を作っていった。日本武道館が多くのミュージシャン、とりわけロックバンドにとって、憧れの地