就職活動時点とアンケート回答時点で比べると、「外的報酬欲求」には差があるものの、「ハードワーク許容度」が低く、「内的報酬に対する欲求」が強いタイプの中高年男性が増えていると言える。 さらに、「ハードワークに対する許容度合い」について、就職活動時点では、出身大学の難易度区分が高いグループの人ほど欲求が強い傾向がみられるが、アンケート回答時点では大学難易度区分の違いによる差異はほとんど確認できない。 こうしたことから、年齢の経過や、さまざまなライフイベントを経ることで、「ハードワークに対する許容度合い」が大きく低下する傾向や、「内的報酬に対する欲求」が総じて強いことは、高学歴の中高年男性全般における特徴だといえる。 役職定年などで権限がなくなり、給与も減少し、どのように仕事に取り組んでいけばよいのかと悩む中高年男性は多い。そうした人を見て「あの人は働く意欲の低い人」と勝手に思い込んでしまうかも