意外と知られていない会計の知識。元ITエンジニアの吉田延史氏が、会計用語や事象をシンプルに解説します。お仕事の合間や、ティータイムなど、すき間時間を利用して会計を気軽に学んでいただければと思います。 今回は、支払いの際に使用する小切手と手形を取り上げます。 【1】高額の支払いに用いられる小切手 皆さんには、高額の支払いを現金で行って、緊張した経験はあるでしょうか。私は大学時代、グループ全員の旅行代金30万円を支払った時のことを覚えています。いつもより周りが気になり、お金の入った封筒がちゃんとあるかどうかがすごく気になったのを思い出します。 企業においては、もっと高額の支払いが起こり得ます。新しく機械を購入したり、不動産を取得したりなどです。小売店の仕入れでも、数が多くなると、億単位の支払いが発生することが間々あります。 億単位の支払いでは、紙幣を持っていって渡すようなことはまずありません。
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