ブックマーク / yamaiki.net (62)

  • 山道で咲くジキタリス(別名:キツネノテブクロ)のピンクの花

    久しぶりに走った林道沿いに、いままであまり見かけたことがない、ジキタリスの花が咲いていました。周辺は落ち葉やシダ類などしか生えていない山路に、場違いな派手なピンクの花なので、異様に感じました。 ジキタリスは、ヨーロッパから西アジアなどが原産の栽培用草花ですが、誰かが種を蒔いたのでしょうか。有毒植物なので、鹿などにべられることなく、元気に育っています。むしろ、競合する植物を、鹿がべてくれるので、好都合のようです。 花は、ホタルブクロのような形で、直径が2cmくらい、長さは4cmくらいでしょうか。長く伸びた茎や分かれした枝にそって穂状に花がつき、下から順に咲いています。 花の後には、実がつき、花の上にはツボミがついています。花期は5~7月なので、長く咲き続けているようです。 また、花の内側には、たくさんの斑点がついていますが、小さな虫もはいっているようです。

    山道で咲くジキタリス(別名:キツネノテブクロ)のピンクの花
  • オノマンネングサ、メノマンネングサ・メキシコマンネングサとの違い

    オノマンネングサ(雄之万年草)に黄色い花が咲いています。よく繁殖し、引き抜いてもすぐに再生するほで強健で、花がきれいなため、グランドカバーにも使われます。よくにたメノマンネングサ、メキシコマンネングサとの違いについても書きました。

    オノマンネングサ、メノマンネングサ・メキシコマンネングサとの違い
  • シロツメクサ(白詰草、別名シロクローバー)の白い花と葉

    シロツメクサは、シロクローバーとも呼ばれ、丸くかわいい花をさかせます。 江戸時代に、オランダから輸入されたガラス製品を運ぶためのクッションとして、乾燥したクローバーを使ったことから「詰草」と呼ばれるようになったと言われます。 そして、この花が白いことから、「白詰草」となりました。 シロツメクサの花言葉は、「幸運」「私を思って」「約束」「復讐」で、5月9日の誕生花です。 「幸運」は四つ葉のクローバーに、「私を思って」は、好きな人の花飾りを贈ることに由来します。 「復讐」は、四つ葉のクローバーに願ってもかなわなかった時には、復讐するということを意味すると言われます。 葉からのびた茎の先に、20~70個の蝶形花が集まった花で、1cmほどの大きさです。 見た目は、一つの花ですが、小さな花々が協力して作り上げています。(^⊆^)

    シロツメクサ(白詰草、別名シロクローバー)の白い花と葉
  • 春の七草、ナズナ(別名ペンペングサ)の白い花、ハート型の実

    用にするのは、根生葉が主になるようですが、冬には写真のように、紫がかった色をしています。 ナズナの基情報・花言葉 ナズナは、北半球に広く分布し、日では全土に生える、アブラナ科ナズナ属の越年草です。 史前帰化植物で、古くから日で繁殖し、春の七草など、早春から若葉をべることができる植物として、 また、薬効があるとして民間薬としても利用されてきたようです。 名前は、春に生えて夏に枯れるため「夏無き菜」から「夏無(ナツナ)」、撫でたくなる菜から「撫で菜(ナデナ)」、などが変化したなどの説があるようです。 別名のペンペングサは、実(ミ)が三味線のバチににていることから、三味線をひく擬音「ペンペン」が使われたとのことです。 同様に、シャミセングサと呼ばれることもあるようです。 学名は、Capsella bursa-pastoris 英名は、shepherd's purse 花期は3 ~ 7月

    春の七草、ナズナ(別名ペンペングサ)の白い花、ハート型の実
  • ブラシのような白い花を咲かせ、実が黒く熟すウワミズザクラ(上溝桜)

    道路沿いにウワミズザクラ(上溝桜)の白い花が咲いていました。 去年は見かけなかったのですが、幸運にも今年は出会うことができました。(^⊆^) まるでブラシのような大きく白い花が、樹全体にたくさん咲いているので、遠目でもよく目につきます。 花は、緑の葉が出た後に白く咲くため、よく目立っているようです。 夏の終わりごろに黒く熟す小さな実は、動物のエサになりますが、用などにもされるようです。 写真のように、あちこちの枝の先で長さ15cmほどに細長く伸びた花序になり、 小さな花をたくさんつけているのでブラシのように見えるんですね。 小さな花は、直径が約6mm、花弁は5枚で長さ約3mmの倒卵形で、先はまるくなります。 雄しべは約30個とたくさんつき、花弁より長くつきでています。 ウワズミザクラは、古代に行われていた、亀の甲羅に熱を加えて割れ目で占う「亀ト(キボク)」において、 熱を加えるために使わ

    ブラシのような白い花を咲かせ、実が黒く熟すウワミズザクラ(上溝桜)
  • エンドウマメ、ソラマメ、ノラボウ菜などが元気です

    4月に野菜が元気に育っています。エンドウマメ(豌豆)、ソラマメ(空豆)、ノラボウ菜、パクチなど、冬を越してきた野菜が順調のようです。種まきした、コマツナ、モロッコインゲンなども芽をだし、大きくなってきました。少しずつのささやかな栽培です。

    エンドウマメ、ソラマメ、ノラボウ菜などが元気です
  • ドウダンツツジの花が綺麗です

    葉が出だし、花も咲き始めました。 樹は種類によって、葉がでる前に咲くものもありますが、 ドウダンツツジは、葉がでるのと花が咲くのが同じ時期になります。 なので、きれいな新緑のなかで、白いつりがね形の可憐な花を咲かせます。 同じような形の花には、ブルーベリー、アセビ(馬酔木)、スズランがありますが、 花の付き方は、微妙に違うようですね。 ドウダンツツジの花は、5mmほどの大きさですが、 葉の付け根、つまり葉腋(ヨウエキ)から、 いくつもの柄を出して花をつける散形花序でついています。 なかごろが丸く膨らみ、先端がすぼんでフリルの飾りがついているのも可愛いですね。 ドウダンツツジの基情報・花言葉 ドウダンツツジ()は、州、四国、九州に分布すると言われますが、自生はすくなく栽培されているものがほとんどのようです。 ツツジ科ドウダンツツジ属の落葉低木で、樹高は3mくらいとのこと。 ドウダンツツジ

    ドウダンツツジの花が綺麗です
  • ヤマネコノメソウの黄色い花と茶色い実、ネコノメソウとの違い

    ヤマネコノメソウは、北海道西南部から九州に分布するユキノシタ科の多年草で、黄色い花を咲かせ、茶色い実をつけます。実の様子が、の目ににているとしてこの名前が付けられました。ここでは、よくにた近縁種のネコノメソウとの違いについて書きました。

    ヤマネコノメソウの黄色い花と茶色い実、ネコノメソウとの違い
  • シャクナゲはツツジ科の有毒植物で、ピンクや白い花を咲かせます

    シャクナゲは、ヒマラヤ周辺に多く分布するツツジ科の常緑低木で、日には6種類の自生種があります。4月ころから枝先に大きな花を総状にたくさん咲かせ、きれいです。世界では、ニューギニア・オーストラリアから北半球の熱帯山地から亜寒帯に分布します。

    シャクナゲはツツジ科の有毒植物で、ピンクや白い花を咲かせます
  • セイヨウジュウニヒトエ、ジュウニヒトエやキランソウとの違い

    ここのセイヨウジュウニヒトエは、植えられたもののようですが、近くの雑草の中でも生えていました。 根元から延びた草丈15cmくらいの茎に、花が花柄がなくつく穂状花序(スイジョウカジョ)で、たくさんの花をつけています。 また、セイヨウジュウニヒトエは匍匐性があり、茎を地上に伸ばして節から根を出し、新しい個体を形成して広がります。 このため、ツルジュウニヒトエとも呼ばれます。 セイヨウジュウニヒトエの花は、シソ科特有の花で、上唇が2裂、下唇は3裂した唇形花(シンケイカ)になっています。 なお、この写真では、ツボミに白い毛がついていますが、茎や葉には見られません。 この記事で取り上げる3種類の花は、みんな、シソ科のキランソウ属なので、花の形はよく似ています。 人形のような形をしているところが面白いと思います。 セイヨウジュウニヒトエの基情報・花言葉 セイヨウジュウニヒトエ(西洋十二単)は、北ヨー

    セイヨウジュウニヒトエ、ジュウニヒトエやキランソウとの違い
  • クサノオウ( 瘡王 )は、有毒植物で黄色い花を咲かせます

    先日、近くの野で、黄色できれいな花がさいていました。 いままでも、毎年見ていた花なのですが、花弁が4枚の黄色い花で、特徴のある葉の様子から、クサノオウであることがわかりました。 花の直径は2cmくらいで、卵形の黄色い花びらが間隔をおいてついています。 たくさんの雄しべがついていて、その中心に体が緑で先がしろい球状の雌しべがついています。 トモエソウ(巴草)ににていますが、花びらが小さめで、草丈も低いようです。 クサノオウの花期は、4~7月と言われるので、時期的にもあっています。 花のまわりには、いくつもツボミがついていているので、これからも咲き続けるようです。

    クサノオウ( 瘡王 )は、有毒植物で黄色い花を咲かせます
  • 4月のケヤキは、薄緑の新緑が目に沁み、地上では実生が芽生えます

    4月になり、山で育つケヤキの樹にも、新芽が出始めました。 名前は、ひときわ優れている木として、「けやけき木(素晴らしい木)」と呼ばれていたものが変化してケヤキになったと言われます。別名は、ツキ(槻)、「強い木」であることから、こう呼ばれるようになったと言われます。 また、杢目が美しい木なので、寺院などで使われることでも知られています。 1月には葉を落として、寒々としていたケヤキですが、活動を再開していきいきとしてきました。この樹の高さは、20mくらいでしょうか、幹の太さは1mくらいはありそうです。葉を落として寒さに耐え、冬を乗り越えて、元気に葉をだしてきたのを見ると、こちらも元気がをもらいます。

    4月のケヤキは、薄緑の新緑が目に沁み、地上では実生が芽生えます
  • 春に見かけるオオアラセイトウ、ツルニチニチソウ、ハナニラの紫の花

    オオアラセイトウは、中国原産のアブラナ科オオアラセイトウ属の越年草です。 ヨーロッパ南部にも帰化しているようですが、日へは江戸時代に輸入され、日全土で野生化しているとのことです。 オオアラセイトウ(大紫羅欄花)の別名は、ムラサキハナナ(紫花菜)、ショカツサイ(諸葛菜)などがあります。 オオアラセイトウ(大紫羅欄花)は、漢名のようですが、詳しいことはよくはわかりません。 名前は、中国では用や種から油を採取することから、「紫色の花の菜」とされたようです。また、ショカツサイは、諸粥孔明が広めたする伝説に由来するといわれます。学名は、Orychophragmus violaceus。英名は、Chinese violet cress。 花期は4~5月で、直径2~3cm、茎の先の総状花序で、たくさんついています。 花弁は、長さは各1-2cmほどで、雄しべは6ついています。 花弁は、最初は紫です

    春に見かけるオオアラセイトウ、ツルニチニチソウ、ハナニラの紫の花
  • 4月の花壇、チューリップ、スイセン、クリスマスローズなどの花たち

    5種類くらいでしょうか、晴れて日が当たると開き、夕方や曇った日には、閉じています。 狭い場所なのでたくさんはないのですが、道添いなので、通りかかったか方に、ときどき「いいね」をいただいたりしています。(^▽^) 草取りをあまりしないので、雑草の中で咲いていますが、元気なようです。 チューリップは、ユリ科で、アナトリア、イランからパミール高原、ヒンドゥークシュ山脈、カザフスタンのステップ地帯が原産とのことです。 和名は、金香(ウコンコウ、ウッコンコウ)です。名前の由来は、花の匂いが、ウコンのような匂いがすることによるとのことです。 学名は、Tulipa L.。 花言葉は、次のようです。 全般:「思いやり」 赤:「愛の告白」 白:「失われた愛」 ピンク:「愛の芽生え」「誠実な愛」 黄色:「望みのない恋」「名声」 とのこと。いろによってずいぶん違うんですね。チューリップは、3月22日の誕生花で

    4月の花壇、チューリップ、スイセン、クリスマスローズなどの花たち
  • 黄色い花が咲き、赤い実をつけるカナクギノキ(鉄釘の木)

    カナクギノキ(鉄釘の木)は、4~5月にたくさんの黄色い花を枝先に咲かせ、秋に赤い実をつけます。材は器具材、爪楊枝、薪などに使われます。中国、朝鮮半島や日の箱根以西に自生するクスノキ科クロモジ属の落葉高木で、雌雄異株です。

    黄色い花が咲き、赤い実をつけるカナクギノキ(鉄釘の木)
  • 栽培している畑ワサビ(畑山葵)の若葉でお浸し作り!

    ワサビは、根を薬味として使いますが、葉もお浸しにすると美味しくいただけます。3月になって、林地で作っている畑ワサビに若葉が出て、花が咲いたので採ってお浸しにしました。少しピリッとする味がなんとも言えません。ここでは、お浸しの作り方を説明しました。 畑ワサビ(畑山葵)の若葉を使ってお浸しを作りました 当は、水が流れる中で栽培したいのですが、水の管理がむつかしいので、林地の日陰で湿っぽいところで、ほんの少し畑ワサビを作っています。 畑ワサビと言っても苗は、根を擦って刺身やお寿司に使うワサビと同じものです。 ワサビは、常に水が流れている環境でないと根が大きくならないので、畑ワサビは、葉や茎を利用するのが普通のようです。 今年も少しばかり採れたので、苗の様子とともに、採れた葉・茎で作ったお浸しについて書きました。 畑ワサビの若葉や白い花

    栽培している畑ワサビ(畑山葵)の若葉でお浸し作り!
  • 赤紫の花が咲くムラサキケマン(紫華鬘)と、キケマン(黄華鬘)

    こちらの花は、家の近くの畑の周辺で撮ったものです。人を引き付けるほどのきれいな花はないと思いますが、3月中ごろから、他の野草たちと競って咲き出しました。 花期は4~6月とされているので、少し早く咲いたようです。草丈は20~30cmほどで、赤紫の花なので、よく目につきます。 まっすぐ上に伸びた茎の先に、長さ2cmほどの筒状の花を総状にたくさんつけています。 花の色は、筒の根元から胴体部分は白っぽく、先端がきれいな赤紫になっています。

    赤紫の花が咲くムラサキケマン(紫華鬘)と、キケマン(黄華鬘)
  • シャガ(射干)と、ヒメシャガ(姫射干)の違い

    シャガ(射干)は、コチョウバナ(胡蝶花)とも呼ばれ、4月ごろから、白地に紫と黄のきれいな模様の花を咲かせる一日花です。古い時代に、中国から帰化したアヤメ科の常緑多年草です。近縁種で、薄紫の花のヒメシャガ(姫射干)との違いについてもまとめました。

    シャガ(射干)と、ヒメシャガ(姫射干)の違い
  • 3月末ごろから咲く、一重咲きや八重咲きの鮮やかなヤマブキの黄色い花

    八重咲きのヤマブキは、一重咲きにくらべて豪華で、栽培品種として作られてきました。なので、一重咲きがの山で自生しているのに対して、民家近くで見られることがほとんどのようです。 また、八重咲のヤマブキは、雌しべが退化しているので、種子をつけません。そのため、増やすのは挿し木や株分けによって行われます。 平安時代に編纂された「後拾遺和歌集」(1086年)に、次の歌が収められており、当時から、種をつけない八重咲きのヤマブキが栽培されていたことがわかるとされます。 「七重八重 花は咲けども 山吹の実の一つだに なきぞ悲しき」 この歌は、太田道灌のヤマブキ伝説の元になったとのことです。 太田道灌が鷹狩りに出かけた時、雨が降ってきたので民家で傘を借りようとしたところ、少女が出てきて傘ではなく八重咲のヤマブキを差し出されたそうです。太田道灌は怒って帰りましたが、その後、この歌を知り、貧乏なので貸す傘もない

    3月末ごろから咲く、一重咲きや八重咲きの鮮やかなヤマブキの黄色い花
  • 春の山菜、ワラビ(蕨)、ゼンマイ(薇)、コゴミ(屈)の特徴と違い

    今年はいつもより発芽が早く、3月20日には、このように芽を出してきました。 ワラビは、北海道から九州に分布するコバノイシカグマ科ワラビ属の多年草で、写真のように地面から、ニョキッとコブシを握ったような形の芽が出てくるのが特徴です。 写真はまだ茎が短い状態ですが、時間とともに上に伸び、時間がたつと葉がついてべられなくなります。 生えてくるのは、地下茎がよく伸びているほぼ決まった場所なので、毎年このころになると見に行くようにしています。 日当りがよく、肥えた土地には太いワラビが生えますが、痩せた場所では細く貧弱なものになります。 好きな人にとっては毎年、楽しみな山菜だと思います。 私も、先日、採ってあく抜きをしていただきました。植物は皆そうだと思いますが、採る時期を逃すとべられなくなるので、時期を外さないようにするのが肝心だと思います。

    春の山菜、ワラビ(蕨)、ゼンマイ(薇)、コゴミ(屈)の特徴と違い