【北京・浦松丈二】中国国営・新華社通信は23日、河北省の軍事管理区域に入ってビデオを撮影していた日本人4人を同省石家荘市当局が取り調べていると報じた。北京の日本大使館は「事実関係を確認中」としている。 尖閣諸島(中国名・釣魚島)付近での衝突事故で日中関係がぎくしゃくする中、日本政府は新たな懸案を抱えた形だ。中国では軍事施設内でのビデオ撮影で有罪となれば、国外退去処分から死刑を含む重罰までの処分が予想される。 新華社は4人のうち1人の名前を「高橋定」と報じている。4人を捜査しているのは海外のスパイなどを摘発する国家安全省の地方機関とみられ、容疑によっては大使館員との面会ができない場合もある。