小林 優多郎 [Tech Insider 編集チーフ] Jan. 12, 2018, 06:00 AM 深掘り 13,788 2017年8月15日、日本国内で大規模なインターネット接続障害が発生した。LINEやモバイルSuica、楽天証券などのサービスが一時アクセス困難な状況になり、国内外に大きな混乱が広がった。 当時より米グーグルによる経路情報の誤配信が主な原因と伝えられていたが、昨年12月、総務省の電気通信事故検証会議が障害の原因と対策を綴った検証報告書をまとめた。内容は関係する各通信会社などのヒアリング結果に基づいており、生々しく詳細だ。 グーグルへのヒアリングによると、同社は8月25日12時22分、誤った経路情報をネットワークプロバイダー各社に配信。その原因は、トラフィックエンジニアリングの作業で、つまり人為的ミスだった。その後、グーグルの検知システムにより誤った経路情報が配信され