ポスト資本主義社会のあり方が議論されるようになり、またGDPR(一般データ保護規則)(※1)の制定などインターネット社会が大きな転換点を迎える中で、ブランディングと価値共創はどうなっていくのか?インフォバーン(※2)CVOの小林弘人氏に話を聞きました。 ポストGDPRのデジタル社会の動向は? 小西:小林さんには、ぜひ一度、話を伺いたいと以前から思っていました。今回は、「共創の時代のブランディング」連載企画の最終回として、「ウェブ3.0(※3)時代の価値共創」というテーマでご意見を聞かせてください。 小林さんが1990年代に日本版の初代編集長をされていたメディア「WIRED」は、われわれの世代にとっては新たなインターネット時代のカルチャーの先導者というか、時代の熱狂を伝え、読者や社会の価値観を変えるような大きな影響力を持っていました。小林さんは、現在の成熟・進化したインターネットの状況をどの