吉野家ホールディングスの安部修仁社長 吉野家ホールディングスの安部修仁社長は15日、朝日新聞の取材に対し、現在380円の牛丼並盛りより安い新しい商品をメニューに加える考えを明らかにした。牛丼業界は値下げ競争が続いているが、安部社長は「牛丼そのものは値下げせず、新商品で消費者の低価格志向に応えていきたい」と述べた。吉野家が低価格商品を新たに投入すれば、他社との競争が過熱しそうだ。 牛丼業界では、最大手の「すき家」を展開するゼンショーが昨年12月、並盛り価格を50円下げて280円にした。「松屋」を展開する松屋フーズも同月、60円下げて320円としており、吉野家は顧客を奪われていた。安部社長は「消費者の低価格に対する志向は、今まで以上に高まっている。低価格の新しい商品で客数の底上げにつなげたい」とした。 具体的な内容は検討中だが、牛丼に使っている米国産牛肉の輸入量には制約があるため、ほかの