「ワンピース」など人気アニメの制作元として知られる「東映アニメーション」(東京)が「直接雇用」を認めず、来年3月での雇い止めを通告したのは不当だとして、26年勤める男性(52)が10日までに、雇用契約の確認や、賞与に当たる過去2年分の一時金など計約390万円の支払いを求めて東京地裁に提訴した。 10日の第1回口頭弁論で東映アニメーション側は請求棄却を求めた。 訴状などによると、男性は84年に業務委託契約を結ぶ形で入社し、現在は社内の研究所に勤務。07年まで在籍した美術課では「ワンピース」のほか「ドラゴンボール」「Dr.スランプアラレちゃん」の背景画などを担当した。 社は01年、社内労組加入の非正規雇用者の大半を「直接雇用」に切り替えたが、男性は業務命令で海外に出張中だったため事情を知らず、そのまま対象外となった。組合に入って会社と交渉したが、聞き入れられないまま今年6月、11年3月末の研究