FinePix Proシリーズの最新作「FinePix S5 Pro」を使ってみた。ニコン「D200」のボディをベースにして、富士フイルム独自の撮像素子と処理エンジンを搭載したデジタル一眼レフ機だ。 新開発のスーパーCCDハニカム「SR Pro」は、受光面積が大きく感度が高いS画素(617万画素)と、受光面積が小さくダイナミックレンジを拡大するR画素(617万画素)で構成され、有効1234万画素の画素数とネガフィルムに匹敵する広ダイナミックレンジを得られるという。こうしたCCDの仕組みや画素数そのものは、2004年に発売した従来機「FinePix S3 Pro」のスーパーCCDハニカム「SRII」と同じである。 メーカーによると、基本原理に変わりはないがCCDの各部をブラッシュアップし、さらにCCD以降の処理エンジンを改良したことで画質は一段と向上したという。特に、2つの画素の成分のつなが
デジタルカメラの課題とされているのが、豊かな階調を表現することだ。特に、白飛びや黒つぶれは後処理でも階調を取り戻すことはできず、デジタル写真ではやってはいけないことのひとつとされている。しかし、解決策として、ダイナミックレンジをネガフィルム並みに高めた独自開発のハニカム式CCDを開発。それを搭載したデジタル一眼レフが、今回紹介する富士フイルムの「FinePix S5Pro」(以下、S5Pro)だ。
2000年発売の「FinePix S1 Pro」以来、2年に1度モデルチェンジを行ってきたFinePix Proシリーズの新製品として「FinePix S5 Pro」が登場した。独自の撮像素子スーパーCCDハニカム「SR Pro」と新しい「リアルフォトエンジンPro」を搭載し、豊かなダイナミックレンジや低ノイズの高感度画質、色彩表現の自由度などをアピールするカメラだ。 フィルムメーカーのデジタル一眼レフ機としてどんな製品に仕上がっているのか。FinePix S5 Proの商品企画を担当した富士フイルム 電子映像事業部 商品部 担当課長 牧岡克弥氏に話を聞いた。 カメラよりも絵の価値を認めてもらいたい ――開発の狙いは? 牧岡氏: FinePix S5 Proは、第一にプロフェッショナルのフォトグラファーに使っていただけるカメラ、特に営業写真やコマーシャルの分野で使いやすい機能や性能、画質を
富士フイルムのデジタル一眼レフカメラは、同社が得意とするハニカム配列の撮像素子を採用していることもあり、豊かな階調と低ノイズがウリとなっている。そのため、ポートレート撮影などを中心として使われてきた。その最新機種となるのが、今回紹介する「FinePix S5Pro」だ。1月31日の発売を前にしてサンプル機が編集部に到着したので、速報レビューという形でファーストインプレッションをお届けしたい。 ▲ ニコンのハイアマチュア向けデジタル一眼レフカメラ「D200」をベースに、独自の撮像素子や回路基板を搭載した「FinePix S5Pro」。従来モデル「FinePix S3Pro」と比べると、操作ボタンや液晶モニターのレイアウトがまるで別物に変わっている。縦位置グリップはニコン純正の「マルチパワーバッテリーパック MB-D200」が利用できる ニコンの「D200」と同等のボディーや一部パーツを使った
富士フイルムは、プロおよびハイアマチュア向けのデジタル一眼レフカメラ「FinePix S5 Pro」を2007年1月下旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は26万円前後の見込み。 海外では9月に発表されており、Photokina2006にも参考出品していた。 なお、海外での発表時に明らかにされていなかった連写速度は、RAW、JPEG(FINE/Lサイズ、以下同)、RAW+JPEGともに約3.3コマ/秒。また、連続撮影枚数は、RAWが24枚、JPEGが29枚、RAW+JPEGが20枚となっている。 ■ 新ボディに新開発の撮像センサーなどを搭載 2004年11月に同社が発売したデジタル一眼レフカメラ「FinePix S3 Pro」の後継モデル。S5 Proではデジタル一眼レフカメラの「D200」をベースにしたと推察される。ボディはマグネシウム合金製で、D200同様にシーリングを施
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