革命のあとも挑戦は続く―残響・河野章宏がレーベル停滞期の真実と、雨のパレードや空中メトロら新世代の躍動を語る 残響は2004年の設立以来、9mm Parabellum BulletやPeople In The Box、cinema staffなど多くの人気バンドを輩出。変拍子の嵐と共にポスト・ロック・ブームを牽引し、65デイズオブスタティックなど海外勢も積極的に紹介してきた。その影響力は言うに及ばず、それこそゲスの極み乙女。にだって〈残響系〉の名残りを見つけられるだろう。功罪相半ばするところもあるが、残響が日本のギター・ロックに革命的な変化を促したのは紛れもない事実である。 そんな一大ムーヴメントの立役者が、te’のメンバーにして残響の代表取締役でもある河野章宏だ。音楽業界に旋風を起こしていく過程とノウハウを記した著書「音楽ビジネス革命~残響レコードの挑戦」(2010年)はベストセラーとな