――そんななかでこの“スペース”は温めていたテーマなんですか? いつか歌ってやろうと。 「そうですね。〈拝啓シリーズ第2弾〉として。だいぶ空いてますけどね。“拝啓、ジョン・レノン”が96年なんで、14年ぶりに。だから次は2024年になります(笑)」 ――〈どれだけ自分が変なヤツかを自慢してるヤツが多すぎて〉という1行目から、〈素直になればなるほど楽になれる〉という結論で終わる、実にYO-KINGさんらしいポジティヴなメッセージ・ソングだと思います。 「歌詞はまぁ、そのままなんですけど、〈変さ〉を売りにするのってもうやめましょうよという、提案というか何というか。いま(この取材)もね、入ってきたら挨拶して、天気の話して、お茶をいただいて、ちゃんとコアな話にだんだん近付いていくみたいな、それが大事なんですよ。そこをおろそかにしてカッコいいものを作っても、認めたくないなというか。〈私、変わってるっ
1984年5月21日にリリースされた佐野元春4枚目のオリジナル・アルバム『VISITORS』。本作品はリリースから30年を記念した完全生産限定盤。最新リマスター&高品質CD規格によるオリジナル盤、オリジナル・アルバム収録曲のアザーヴァージョン盤、1985年5月28・29日品川プリンス・アイスアリーナ公演のライヴ盤のCD3枚と、ライヴ映像をメインにした映像作品DVDの計4枚組に加え、100ページ(予定)に及ぶ写真集による超豪華な内容となっている。未発表音源・映像・写真も勿論収録される。パッケージも17cm(アナログシングル盤サイズ)とさらに充実度を増している。これぞ『VISITORS』の決定版だ。 【収録内容】 ※収録内容は変更になる場合がございます <Disc 1>(CD):『VISITORS』(オリジナル) 最新リマスター 01.コンプリケイション・シェイクダウン 02.トゥナイト 03
魔境に生まれるジャズの寓話 紋切り型の出だしで始めるなら、アルメニア出身のティグラン・ハマシアンは、「今、最も期待が集まる注目のピアニストのひとり」ということになる。これに、ここ数年のジャズ界において最も〈効く〉印籠として使用頻度が滅法高い『セロニアス・モンク・コンペティション』の1等賞を2006年に受賞、と付け加えておけば敏いジャズファンはそれだけで耳をそばだててくれるはずだが、ついでに言っておくと、この賞の価値は、2等賞にジェラルド・クレイトン、3等賞にアーロン・パークスがいたという事実を知るとより増すかもしれない。近年のジャズ界を騒がせる俊英を押しのけての1位。このときティグランは10代だった。5年前のことゆえ仕方ないといえばそうなのだが、ただ、それを差し引いても、受賞に関するティグランの態度は意外にも冷淡なものだった。 「業界やミュージシャンのサークル内での認知は確かに上がったけど
全国のCDショップ店員の投票によって選ばれる〈第6回CDショップ大賞2014〉の第二次ノミネート作品が発表された。 〈行かなきゃ 会えない 音がある。〉というスローガンのもと、CDショップの現場からより多くの人に届けたい作品を選出するこの賞。メジャー、インディーズを問わず、過去1年間に発売された作品を対象とし、一次と二次の2回におよぶ投票を経て、〈大賞〉やさまざまな賞がアーティストおよびその作品に授与される。 第二次ノミネート作品は、2013年1月1日から12月31日までに発売された邦楽のオリジナル・アルバムのなかから、第一次ノミネート作品およびベスト盤を除くアイテムを対象に投票を実施。その結果、クリープハイプ『吹き零れる程のI、哀、愛』、マキシマム ザ ホルモン『予襲復讐』、SPYAIR『MILLION』、Perfume『LEVEL3』、ケラケラ『ケラケライフ』、SiM『PANDORA』
素朴な手作り楽器ンビラ(親指ピアノ)も名手が操ればこんな素晴らしい演奏ができるのです。即効のストレス解消にぜひ! ―――――――――ピーター・バラカン 広大なアフリカ大陸において、多くの地域で親しまれているのが、親指ピアノというシンプルな楽器。地域によってリンバやリケンベ、カリンバなど様々な呼び方があり、またその形や音色もヴァリエイションが豊富ですが、その中でもジンバブウェのショナ族の間で使われているンビラ(ムビラと表記されることもあります)は、芳醇かつスケールの大きい特別なサウンドを持っていることで知られています。 そんなンビラを操る現在最高の演奏家のひとりが本作の主人公ガリカイ・ティリコティ。3歳の時に誰も教えていないのにンビラを弾きはじめ、6歳で音階の狂ったンビラを調律して周囲を驚かせたという伝説を持っています。そしてジンバブウェはもちろん、世界中からたくさんのンビラ・プレイヤーが
鬼才スライ・ストーンの生誕70年を記念して、スライ&ザ・ファミリー・ストーンの豪華4枚組ボックス・セットがリリース! ファンク~ロックという音楽の世界に限らず、1960年代後半~70年代前半、激動のアメリカ社会全体に一石を投じるような作品を数多く発表したスライ&ザ・ファミリー・ストーン。バンドは白人・黒人混合のファンク・バンドという当時としては異色のスタイルで、「ベトナム戦争」「黒人市民運動」「家族の荒廃」などアメリカ社会の持つシリアスなテーマに挑み続け、“Everyday People”、“Thank You”、“Family Affair”などの全米No.1ヒット放った。また、『スタンド!』(1969年)、『暴動 (There’s Riot Goin’ On)』(1971年)、『フレッシュ』(1973年)などオリジナル・アルバムでは、ファンク・ミュージックを独自の解釈で大きく進化させた
[ interview ] いまの日本のロック作品ではなかなかお目にかかれない、思いきりダーティーでヘヴィーでメタリックなギター・リフの猛攻にたじろぎつつ、湧き上がる強烈な快感を抑えることができない。2012年、ふたたびソロに転じた小林太郎によるメジャーからの初フル・アルバム『tremolo』は、グランジ、ハード・ロック、ヘヴィー・メタルなどをルーツとする彼本来の音楽性をストレートに吐き出したうえ、激しさのなかに美しさと切なさが滲むメロディーと、心の内面を鋭く抉りながらも確かな希望を感じさせる力強い歌詞、そして何といってもロック・ヴォーカリストとしてズバ抜けたパワーを誇る歌声とが一体になった会心の一撃だ。〈無意識の意識〉という独自の境地に達した現在の心境を語るその言葉は淀みなく、自身の正しい居場所を見い出した者のみが持つ開放的な喜びに溢れている。 いちばんはギターが前に出ること ――本当の
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