山口大の不正経理問題で、同大が研究費約1億3千万円をだまし取ったとして詐欺容疑で告訴する方針を決めた同大院理工学研究科の教授が、2004年9月〜09年12月に、大学には研究用の電子部品などを買ったように装った上で、パソコンやデジタルカメラ計数百台を業者から購入していたことが6日、大学関係者への取材で分かった。同大はこうした機器が市場に出回っていたことを把握しており、教授が転売して不正に利益を得ていたとみている。 大学関係者によると、07年4月からは購入した備品を実際に確認する体制をとっていた。07年以降に教授が架空取引したとみられる電子部品などは大学側が現物を確認していることから、教授と業者が多数回にわたり、電子部品をいったん受け取った後で返却するなど、周到に偽装を図っていた可能性もあるという。 国税局の納入業者に対する調査の過程で、教授が不正に手に入れたのと同じ納品番号の機器の一部が