経済産業省原子力安全・保安院の深野弘行院長は18日、就任(12日)後初めて会見し、東京電力福島第1原発事故を防げなかったことを、原子力規制機関のトップとして謝罪した。また、寺坂信昭前院長らの更迭につながった原発事故や原発シンポジウムでのやらせ問題を受け、「二度と起こさないような組織の風土作りをしなければならない」と述べた。 深野院長は会見の冒頭で「事故を防ぐことができず地元住民をはじめ苦痛を与えたことをおわびする。事故収束を業務の最優先にする」と謝罪。その上で「保安院として事故の実態を把握し、何が事故につながったか調査していく」と述べ、院内の原子力事故故障対策室で東電から事故報告書の提出を受けるなどして、政府の事故調査・検証委員会とは別に独自に調査を進めることを明らかにした。 原子力規制機関としての独立性を疑問視されてきたことに対しては、「規制(する保安院)と推進(する経産省)が一緒の組織