東京電力福島第一原発でタンクから汚染水が漏れている問題で、原子力規制委員会は5日、タンク周辺の放射線の測定などについて東電に現場で技術的な指導をするなど、対応を強化することを決めた。東電の不正確な放射線計測や説明で、社会に対して誤解を与えていることが懸念されるためとしている。 東電はタンク周辺の放射線を測定し、高い放射線が検出される例が相次いでいる。同じ場所で測定しても測定する人によって値が大きく変わっている。測定された放射線のほとんどが透過力の弱いベータ線だが、東電はベータ線と透過力が強いガンマ線を合計し、人への影響を表す単位「シーベルト」で公表している。 これに対し、規制委の田中俊一委員長は汚染は放射能の量を表す「ベクレル」で表すべきだとし、「まともなデータが出てこない」と東電を厳しく批判した。 海外に向けても正確な情報を伝えるため、モニタリング情報や事故情報を海外報道機関向けに