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  • 『小説の読み方』平野啓一郎(著)の感想【小説の書き方にも通じる】 - いっちの1000字読書感想文

    小説の書き方にも通じる 最近、小説を読めてません。 小説よりも、実用書を読んでます。 書を手に取ったのは、2023年下半期の芥川賞候補作を読もうと思ってるからです。 書を読み、小説を読む下地をつけてから、再び小説を読もうとしてます。 『小説の読み方』というタイトルですが、「書き方」にも通じると思いました。それは、 予想の裏切り 一文における主語と述語の関係 身体的表現 の3点です。 まず、1の予想の裏切りについて。 登場した主語に対して、どんな述語が続くのだろうという期待感が持続することが重要であり、しかも、その予測は、適切に裏切られなければならないということだ。 これは書き手に言っているようにも聞こえます。 先が読めるというのは、つまらない小説の典型として語られるが、登場人物の思うことや考えること、更には言うことなすことがいちいち世間並みで、予想通りだと、ああ、やっぱりとがっかりして

    『小説の読み方』平野啓一郎(著)の感想【小説の書き方にも通じる】 - いっちの1000字読書感想文
    hiro0706chang
    hiro0706chang 2023/12/26
    この本面白そうですね!!平野啓一郎さん好きで、『本心』も良かったですよ。
  • 『街と、その不確かな壁』村上春樹(著)の感想【新作『街とその不確かな壁』を読む前に】 - いっちの1000字読書感想文

    新作『街とその不確かな壁』を読む前に 2023年4月13日発売の新作を前に、『街と、その不確かな壁』を再読しました。 タイトルがあまりにも似ています。 違いは「、」があるかないかだけ。 新作『街とその不確かな壁』のあらすじを抜粋すると、 その街に行かなくてはならない。なにがあろうと――〈古い夢〉が奥まった書庫でひもとかれ、呼び覚まされるように、封印された“物語”が深く静かに動きだす。 封印された物語とは、『街と、その不確かな壁』のことでしょう。 1980年9月号の「文學界」に掲載されたきり、単行や全集にも収録されていません。 新潮社の著者メッセージでは、 まるで<夢読み>が図書館で<古い夢>を読むみたいに とあります。 旧作『街と、その不確かな壁』にも、 街 古い夢 夢読み 図書館 が出てきます。 物語の要素は、2つの作品で似ています。 旧作において、 街:主人公が訪れる場所、壁で囲われ

    『街と、その不確かな壁』村上春樹(著)の感想【新作『街とその不確かな壁』を読む前に】 - いっちの1000字読書感想文
    hiro0706chang
    hiro0706chang 2023/04/12
    僕も『街と、その不確かな壁』読みました!!明日が楽しみですね~。
  • 『MISSING 失われているもの』村上龍(著)の感想①【私小説的小説】 - いっちの1000字読書感想文

    小説小説 金原ひとみさんが、 『文藝 2022年秋季号』の 「私小説小説10」 で書を選んでいたので、私小説に近い小説として読みました。 実際、私小説に近いと感じました。例えば、 主人公が、佐世保市出身の小説家 章のタイトルに「ブルー」があり、デビュー前のことが記載(デビュー作『限りなく透明に近いブルー』から取ったものだと思われます) 私小説に近い作品だとして、小説のタイトルが、『MISSING 失われているもの』とはどういう意味か、気になりました。 探そうとしているのは、ミッシングそのものなんだ。何かが失われている。 曖昧とした世界で、主人公が自問します。 作品全体が、主人公の脳内で展開されているとも言えます。 今主人公がどこにいて、誰といるのか、つかめなくなります。 夢なのか幻想なのか、わかりません。わからなくても読めてしまうのは、村上さんの力量です。 失われているものとは、一

    『MISSING 失われているもの』村上龍(著)の感想①【私小説的小説】 - いっちの1000字読書感想文
    hiro0706chang
    hiro0706chang 2022/10/25
    気になっていた作品です。
  • 『新世界』西野亮廣(著)の感想【芸能界の外の世界】 - いっちの1000字読書感想文

    芸能界の外に目を向ける 以下は、西野さんが「芸能界の外」に目を向けるまでです。 先輩の誘いを断り、漫才のネタを書き続ける 漫才コンテストで大賞受賞 20歳で「はねるのトびら」スタート 「はねるのトびら」が日一視聴率を取る番組に成長 でも、先輩たちを追い抜く気配がない その山を登れば景色が広がるものだと信じて、誰よりも努力して登ってみた。 だけど、そこから見えた景色は、タモリさんや、たけしサンや、さんまサン、ダウンタウンさん、ナインティナインさん…といった先輩方の背中だった。(p.13) 西野さんは、努力した上で、外に目を向けています。 勝てる場所を探し出したのは、努力して無理だとわかったときでした。 何かを頑張りたい人におすすめです。勇気をもらえます。 新世界 作者:西野 亮廣 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2018/11/16 メディア: 単行 「ひな壇には出ない」

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  • 『読書する人だけがたどり着ける場所』齋藤孝(著)の感想【深みのある人生】 - いっちの1000字読書感想文

    深みのある人生読書する人だけがたどり着ける場所」は、深みのある人生です。 具体的には、 思考力 知識 人格 人生 に、深みが出るということです。 なぜ読書で深みが出るかというと、「体験」が関係しています。 自分一人の体験に読書には限界がありますが、読書で疑似体験をすることもできます。 読書によって人生観、人間観を深め、想像力を豊かにし、人格を大きくしていくことができるのです。(p.8) 読書でいろんな人生を追体験すれば、多様な考えを取り込めるということです。 人が人と関わりながら生きていくうえでは、他人の気持ちを理解して認め、受け入れることが必要とされます。(p.151) 人生を追体験することで、複雑な感情を読み取ったり、その感情を言語化したりできるようになると、齋藤さんは言います。 ドラマや映画でも他人の人生を追体験できますが、映像では想像力が働く余地は小さいです。 映像は、文字で説

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    hiro0706chang
    hiro0706chang 2020/02/18
    気になっていた本で、ご紹介嬉しかったです!!本を読まずにゲームばかりの息子達に読ませてやりたいと切に感じました(>_<)
  • 『漁港の肉子ちゃん』西加奈子(著)の感想【ありのままに生きること】 - いっちの1000字読書感想文

    ありのままに生きること タイトルの通り、「漁港の」そばに住む「肉子ちゃん」の話です。 肉子ちゃんの名は、菊子ですが、焼肉屋でバイトしており、太っているから、「肉子ちゃん」と呼ばれています。 なぜ漁港のそばに住んでいるかというと、 肉子ちゃんは、大阪で水商売をしていましたが、男に騙されたり、逃げられたり、借金を背負わされたりして、流れ着いたのが、この漁港でした。 肉子ちゃんには、小学生の娘、喜久子がいます。 娘も母親も、名前が同じ「きくこ」です。(娘はキクりんと呼ばれています) 何かしら、わけがありそうな親子ですが、肉子ちゃんがとにかく明るいです。 「3月4日、さぁよろし、やな!」 (中略) 「自ら大きいって書いて、臭いって読むのやから!」 (中略) 肉子ちゃんの話し方は、いつも語尾に「!」とか、ひどいときは、「っ!」がつく。 娘は、そんな母親を、 肉子ちゃんは、人間関係の始め方も、下手く

    『漁港の肉子ちゃん』西加奈子(著)の感想【ありのままに生きること】 - いっちの1000字読書感想文
    hiro0706chang
    hiro0706chang 2020/01/13
    漁港の肉子ちゃん!!とても大好きな一冊です!!
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