携帯電話の番号などを記録したICチップを、本人確認をせずに不正に貸し出したとして、東京の携帯電話レンタル会社の社長が警視庁に逮捕されました。社長が貸し出したチップを使った携帯電話による振り込め詐欺の被害が、全国で1億円近く確認されているということで、警視庁が解明を進めています。 警視庁の調べによりますと、鈴木容疑者は去年4月ごろ、携帯電話の番号などを記録した「SIMカード」と呼ばれるICチップ3枚を、運転免許証などでの本人確認をせずに貸し出したとして、携帯電話不正利用防止法違反の疑いが持たれています。 これまでの調べによりますと、鈴木容疑者が貸し出したICチップを使った携帯電話による振り込め詐欺などが、おととし以降、東京や大阪などで66件あり、1億円近い被害が確認されているということです。 警視庁によりますと、調べに対し、鈴木容疑者は容疑を認め、「一度も本人の確認をしたことはない。悪用され