ほとんど変わりない仕事をしているにも関わらず、新人と先輩社員の給与には大きな差がある。何も出来ない社員でも(申し訳ないが、本当に何もできないと感じる人もいるのだ)勤続年数を重ねると自動的に役職が与えられていき、実態にそぐわない高給取りになる。 確かに戦後から高度経済成長期にかけては、「年功序列制度」は最善のシステムであり、上手く機能したのかもしれない。しかし時代は変わり、システムはすでに過去の遺物となっている。 能力に見合わない高給をむさぼる「給与泥棒」が溢れ、優秀な若者は離れていき、組織の新陳代謝はなされず、ガチガチに凝り固まった組織が完成する。 多様性とは無縁の、画一的な集団だ。この点だけ見ても、どうやってグローバル市場に打って出ようとしているのか理解に苦しむ。 無能な上司に莫大な給与を支払えるなんて、日本企業はどれほどの余裕があるのか、と思っていた。が、よく考えればなんてことはない、