前回のエントリでは、着うたフルとCDシングルの年間チャートの違いから、今起こっている変化を考察してみたが、それがこれから先どういった変化をもたらしうるのか、というお話をしてみたい。とりあえず、CDシングルと着うたフルのお話からはじめて、ガラケーからスマホへの移行、CD、配信全般についてざっくりと見ていくことにする。 どうなるCDシングル、どうなる着うたフル CDシングルは長いこと右肩下がりで推移してきたが、2010年から上昇、2011年もさらに上向きで、数字だけを見れば回復しているとも取れるのだけれど、その成長は秋元康プロデュース作品やK-POPに依存するところが大きい。 良く言えばプレミアム、悪く言えば抱き合わせの特典商法が功を奏した部分もあるのかもしれないが、全体として底上げされている感はなく、AKBやK-POPブームが終われば、また大きく傾くことになりそう。 一方の着うたフルも先行き
by zivpu いま全世界の音楽産業はどうなっているのか、実際問題、CDの売上はどうなっているのか?デジタル販売は順調なのか?という気になる各種データをまとめたものがGrabStats.comにて公開されています。 Music Industry Statistics, Industry Figures, and Information - GrabStats.com まずは世界の音楽産業の動向から。表の数値の単位は億円です。 (単位:億円) 「音楽産業全体の売上」とはレコード会社、音楽出版社、音楽家、楽団員、作曲家、コンサートの開催地や興行会社などが得た総収入で、CDなどのパッケージ、オンラインやモバイルでのデジタル音楽、音楽出版、およびライブやコンサートでの収入も含んでいます。こうしてみると、ここ6年間、売上は増え続けています。 「レコード産業」とはパッケージ販売とデジタル音楽の販売を
なかなか充電をする機会が無い野外フェスなどのイベントでは携帯電話の充電が切れてしまうケースも少なくありませんが、爆音を腹で受けることによって携帯電話の充電を可能にするという、野外フェスにピッタリなコンセプトのTシャツ「Orange Sound Charge T-Shirt」のプロトタイプが登場しました。 Orange designs a t-shirt that can charge your phone from loud music! これが「Orange Sound Charge T-Shirt」。英国の大手携帯サービスプロバイダ「Orange」によって作られました。 実際に着てみるとこんな感じ。 このTシャツを着て爆音が流れる空間に行くと…… Tシャツの腹部に埋め込まれたA4サイズの圧電フィルムが空気中の音波から圧力を吸い上げます。 吸い上げた圧力を電力へ変換し…… 携帯電話を充電
本日の「WWDC 2011」にてスティーブ・ジョブズが大きく3つ発表を行い、そのラストに出てきた「ワンモアシング」がこの「iTunes Match」です。「iCloud」の延長線上に位置するサービスであり、「iCloud」について理解しているとそのメリットが何となくわかります。 「iTunes Match」についてジョブズが解説した詳細は以下から。 Apple - Apple Events - Apple Special Event June 2011 150億曲が全世界で購入されています そうして購入された曲の中で、CDの場合ははリッピングされ、持ち運ばれます こうやって取り込まれた楽曲データは主に3つの方法で扱われます。1つ目は無線LANやケーブルによって何かの音楽デバイスと同期するという方法。2つ目はiTunesで購入するという方法。3つ目が「iTunes Match」です。 ではこ
P2Pとかその辺のお話 WinMXとかWinnyとか、日本ではろくな扱いを受けていないP2Pですが、海外ではけっこう真面目に議論されてるんですよというブログ。 以下の文章は、TorrentFreakの「Report: Despite Piracy, Music Is More Alive Than Ever Before」という記事を翻訳したものである。 原典:TorrentFreak 原題:Report: Despite Piracy, Music Is More Alive Than Ever Before 著者:Ernesto 日付:March 25, 2011 ライセンス:CC BY 米国の経済学者ジョエル・ウォルドフォーゲルが公表した論文によると、 音楽パイラシーは、RIAAやIFPI、その他業界団体の主張とは異なり、新たな音楽の創出を害してはいないという。むしろ、音楽はこの数年
「CDが売れない」「音楽業界が危ない」と言われ始めてから 随分と時が経ちました。 さまざまな立場の、さまざまな方が、この状況をどうにかしようと、 思案したり、工夫したり、挑戦したり、啓蒙したりしてきました。 しかし残念ながら、2011年を迎えた今も、あまりCDは売れません。 音楽業界は危ないままです。 僕たちメリディアンローグの3人は、そんな音楽業界の中で、 ここ何年もの間、色んな事を経験し、色んな事を考えてきました。 その中で、確信したことがあります。 「もう、このままでは、ダメだ」 1.あなたの知ってるあのアーティストも、実はアルバイトをしている アーティストは、自分が素晴らしいと信じる楽曲を作ります。 音楽事務所などの手によって、CD化の準備が行われます。 レコード会社などの手によって、CDが生産されます。 音楽出版社などの手によって、宣伝が行われます。
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