本を読みたい、あるいは読む必要がある。けれど読むペースが遅くて、なかなか思うように進まない...。そんな悩みをお持ちの方は、決して少なくないはず。かくいう私もそのひとりで、「遅読」はずっと悩みの種でした。ところが書評家として月に約60本の書評を書き続けるうち、気づけば年間700冊以上の本を読めるようになっていたので、自分でも少し驚いています。 そこで、自分なりの読書術をまとめてみたのが、『遅読家のための読書術―――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣』(印南敦史著、ダイヤモンド社)。自分の本を取り上げるのは気恥ずかしくもありますが、「読書ストレス」を解消するためのお役に立てればと感じています。 お断りしておきますが、速読術の本を買い漁って読んだり、怪しげなセミナー・教材に手を出したりしたわけではありません(そういうのは苦手です)。 詳細は本文に譲りますが、ここであえてひと言に