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小説に関するhiroji-3のブックマーク (3)

  • 漱石『草枕』をめぐって - heuristic ways

    何度目の挑戦だろうか。今回、私は初めて漱石の『草枕』(1906年)を読み通すことができた。 実はこの小説には、画工の「余」が「女」(那美さん)に向かって、小説というのは、「初から読んだって、仕舞から読んだって、いい加減なところをいい加減に読んだって、いい訳じゃありませんか」と言う場面がある。「筋を読む」気なら、初から仕舞まで読まなけりゃならないが、「只机の上へ、こう開けて、開いた所をいい加減に読んで」みるほうが面白いのだと。 漱石もこの小説に関しては、そういう読まれ方を望んでいたのかもしれない。  『草枕』の「筋」というか、物語(プロット)の骨格に関しては、柄谷行人氏が次のように指摘している。 たとえば、『草枕』では、一見すると、山中の桃源郷が描かれていてそこにも下界の現実が侵入してくるといったふうにみえる。だが、当はその逆である。招集されて満州の野で戦わねばならない青年や、破産したあげ

  • 松岡正剛の千夜千冊

    先週、小耳に挟んだのだが、リカルド・コッキとユリア・ザゴルイチェンコが引退するらしい。いや、もう引退したのかもしれない。ショウダンス界のスターコンビだ。とびきりのダンスを見せてきた。何度、堪能させてくれたことか。とくにロシア出身のユリアのタンゴやルンバやキレッキレッの創作ダンスが逸品だった。溜息が出た。 ぼくはダンスの業界に詳しくないが、あることが気になって5年に一度という程度だけれど、できるだけトップクラスのダンスを見るようにしてきた。あることというのは、父が「日もダンスとケーキがうまくなったな」と言ったことである。昭和37年(1963)くらいのことだと憶う。何かの拍子にポツンとそう言ったのだ。 それまで中川三郎の社交ダンス、中野ブラザーズのタップダンス、あるいは日劇ダンシングチームのダンサーなどが代表していたところへ、おそらくは《ウェストサイド・ストーリー》の影響だろうと思うのだが、

    松岡正剛の千夜千冊
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