大阪地検特捜部の証拠品改ざん・犯人隠避事件で、郵便不正事件の証拠品だったフロッピーディスク(FD)のデータを書き換えたとして証拠隠滅罪に問われた元主任検事・前田恒彦被告(43)の初公判が14日、大阪地裁(中川博之裁判長)であり、起訴事実について前田被告は「その通り、間違いありません」と認めた。 起訴状によると、前田被告は2009年7月13日、同事件で逮捕した厚生労働省の元係長、上村勉被告(41)(1審公判中)の自宅から押収したFDに記録されていた偽の障害者団体証明書の作成日時を「2004年6月1日」から特捜部が描いた事件の構図に合う「6月8日」に改ざんしたとされる。 郵便不正事件で特捜部は、郵便料金割引制度を悪用しようとした自称障害者団体側の依頼で、厚労省の元局長、村木厚子さん(55)(無罪確定)が04年6月上旬、上村被告に偽証明書作成を指示した――とするストーリーを組み立て、捜査していた