東京・築地の中央卸売市場で5日早朝、新春恒例の初競りが行われ、青森・大間産の本マグロ1本が史上最高値を2000万円以上も上回る5649万円で競り落とされた。 記録が残る1999年以降、これまでの最高値は昨年の北海道・戸井産の本マグロ1本3249万円。近年は海外業者も目立っていたが、今年は首都圏などですし店「すしざんまい」を展開する喜代村(東京都)が最高値で購入した。 この本マグロは269キロで、喜代村によると、握りずし1個に換算すると1万5000円程度になるが、店舗では134~418円の通常価格で販売するという。木村清社長(59)は「東日本大震災などで元気を失いかけた日本の皆さんに最高のマグロを届けたかった」と笑顔を見せた。