遠隔操作ウイルスに感染したパソコンから犯行予告が書き込まれた事件をめぐり、警察庁の片桐裕長官は18日の記者会見で、警察が一連の事件で逮捕した男性らについて「真犯人でない可能性が高いと考えている」と述べた。 片桐長官は「誤って逮捕した方々におわびを含めた適切な対応を図る」として、関係都府県警が誤認逮捕を認め、謝罪をするとの見通しを示した。 片桐長官は「大変卑劣な事件であり、厳正に捜査する」と述べ、容疑者摘発に全力で取り組むとの姿勢を強調。一方で、一連の事件をめぐる警察の取り調べや捜査の在り方に問題がなかったかについては「経緯や状況を検証しており、コメントは控えたい」と話すにとどまった。 同種の事件に関する捜査は「犯人の特定を今以上に慎重にするための方策を検討しなければならない」と話すとともに、情報セキュリティー会社など民間事業者とも連携し、被害防止策を検討する考えを明らかにした。