福岡市が達成したとする「待機児童ゼロ」について、批判的に放映したテレビ西日本(TNC)が「取材が不十分だった」と認め、21日の番組内で謝罪する方向で調整していることがわかった。放送内容について、複数の市職員が平日の勤務時間帯に「検証」したうえで抗議していた。 番組は「土曜NEWSファイルCUBE」。4月12日に放送された。福岡市が宣言した「待機児童ゼロ」に疑問を投げかけた。 番組には、自宅近くの保育所に子供が入れず、会社を辞めた女性が登場。直線距離で2・5キロ離れた別の保育所を市から紹介され、実際には通っていないが子供は待機児童にカウントされていない。厚生労働省の基準では、自宅から30分以上かからないと、待機児童とされないためだ。