関学大が2年ぶり29度目の大学日本一に輝いた。早大に対し第1クオーター(Q)を10-7とすると、第2Qを17-0とし突き放した。第3Qを7-7、第4Qは3-6とされたが最後まで主導権を渡さなかった。 大会最優秀選手(MVP)には、今年5月の悪質タックル問題で被害を受け、負傷した関学大QB奥野耕世(2年)が選ばれた。試合後のインタビューで「こんな1年はもうないというくらい色々な経験をした。いい勉強にもなった」と時折笑顔を交えながら激動の1年を振り返った。騒動は社会問題にまで発展し、注目もされた。復帰後はケガの影響を感じさせないプレーで、チームをけん引。年間最優秀選手に贈られるミルズ杯も獲得した。 社会人王者(富士通とIBMの勝者)と対戦する来年1月3日の「ライスボウル」に向け「学生日本一として恥ずかしくないプレーをしたい」と力強く話した。