欧州各国が再び猛威を振るう新型コロナウイルスの抑制に動く中、独仏両国は28日、一段と厳しい制限措置を少なくとも1カ月間導入すると発表した。 欧州連合(EU)の2大経済大国である両国は、バー・レストランのほか、日常生活に不可欠でないサービスの営業を停止する。ただ休校措置は取られず、大半の企業は営業を継続する。 メルケル独首相はベルリンでの記者会見で、「今日は困難な日だ。政策当局者にとってもそうだ。われわれは国民に何を求めているか承知している」と発言。「全国的な公衆衛生の緊急事態に陥ることは避けたい」と説明した。 フランスでは全土を対象に、移動などを制限するロックダウン(都市封鎖)が10月30日から始まり、ドイツは今春実施した全国的なロックダウン以来最も厳しい規制措置を11月2日から施行する。 28日にはドイツのほか、英国、イタリア、スペイン、ギリシャで新型コロナの新規感染者が過去最多を更新。