この画像を大きなサイズで見る 1942年、米政府はハワイ向けの特注銀行券を発行し始めた。見た目は普通に流通している米ドル紙幣と同じだが、ひとつ違うのは裏にでかでかとHAWAIIとスタンプが押してあることだ。 なんだか大雑把であか抜けないように思えるが、当時の状況を考えればしかたがないことだった。この紙幣は日本軍の真珠湾攻撃後、数ヶ月で慌てて発行された非常時手段だったのだ。もしハワイが日本軍に占領されたら、すぐに本来の米ドルと区別して無効化し、日本人が使えなくするのが目的だった。 ハワイで使用するために準備されていたハワイドル 当時、米ドル紙幣はサンフランシスコの連邦準備銀行で発行されていた。ハワイはここの管轄になっていた。 必要が生じた場合、この目立つ紙幣はすぐに選別できる。裏の大きなHAWAIIのスタンプに加えて、財務省の紋章も、通常のブルーやグリーンではなく茶色で、表にも黒いブロック体
