ダイオキシンとは? ●ダイオキシン類 ポリクロロジベンゾパラジオキシン(PCDD)、ポリクロロジベンゾフラン(PCDF)、コプラナ-PCBを「ダイオキシン類」といいます。ダイオキシン類は、基本的に、炭素で構成されるベンゼン環2つが酸素で結合し、それに塩素がついた構造をしています。塩素のつく位置や数によって、多数の異性体※が存在します。 ※異性体:分子式は同じだが構造が違うもの。ダイオキシン類には222もの異性体がある。 ●ダイオキシンの毒性 長らく、ダイオキシンには発がん性や生殖毒があると言われてきました。今日では、細胞内にある「Ahレセプター(特定のホルモンと反応する受容体)」を介して内分泌攪乱作用を生じ、体にさまざまな影響が出るとされています。しかし、ダイオキシン類は異性体によって毒性に大きな違いがあります。 また、なぜ人体にこのような毒性が発現するのか、そのメカニズムについてはまだ解