アレルギー抑制分子を発見=治療法開発に期待−筑波大 アレルギー抑制分子を発見=治療法開発に期待−筑波大 体内でのアレルギー反応を抑制する分子を、筑波大の渋谷彰教授らのグループが突き止め、米科学誌ネイチャーイムノロジー電子版に7日までに発表した。花粉症やぜんそくなどアレルギー性疾患に共通する新たな治療薬開発につながることが期待される。 アレルギーは、原因となる「抗原」が全身にある肥満細胞と結び付き、同細胞内にあるヒスタミンなどの化学物質が放出されて症状を起こす。ヒスタミンの働きを抑える薬が開発されているが、既に放出された後の対症療法にとどまり、効果は限定的という。 研究グループは、肥満細胞上にあるアレルギー反応を抑えるとみられる分子を発見。この分子を活性化させると、同細胞からの化学物質の放出が半分程度に減少することを見いだした。(2010/06/07-16:24)