ファウルボール訴訟の控訴審判決後、記者会見する原告代理人の弁護士=札幌市中央区で2016年5月20日午後2時52分、武市公孝撮影 札幌ドームでプロ野球の観戦中、ファウルボールの直撃で右目を失明した女性が、北海道日本ハムファイターズなどに計約4660万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、札幌高裁は20日、1審札幌地裁判決を変更し、賠償額を約3357万円に減額する判決を言い渡した。賠償を命じたのは球団側のみで、球場を運営する札幌ドームと所有する札幌市への請求は棄却した。 佐藤道明裁判長は「札幌ドームの設備が安全性を欠いていたとは言えない」と指摘。「打球の行方を見ていなかった」として、女性にも2割の過失があったと認定したが「野球の知識がほとんどない女性への球団の安全配慮は十分でなかった」として、球団側の安全配慮義務違反を認めた。
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