「生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪」(イケフェス大阪)が11月5日と6日を中心に開催される。大阪の街中で普段は何げなく使われ、いつもは中に入ることができない建築が見学できる。初年度の一昨年は延べ1万人、第2回の昨年は延べ3万人の方々が参加した。今年は76件が公開され、ガイドツアー、特別展示、子供向けの催しといったイベントも多彩だ。 お手本の一つとしているのが、毎年行われるオープンハウス・ロンドン。今年は9月17日と18日の週末2日間に、ロンドンの中心部にある750件もの建築が無料で公開された。1992年に20件を公開する小さな試みとして始まり、今や市の内外から延べ25万人が参加するビッグイベントにまで成長している。 いったい建築公開の何が、これほどまでに人を惹(ひ)きつけるのだろう。筆者は2013年に次いで、今年のオープンハウス・ロンドンを訪れた。 前回と同様に、ガラス張りのロンド
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