米議事堂を1月6日(米国時間)に襲撃したトランプ支持者の群衆のなかには、「MAGA(Make America Great Again)」のキャップをかぶっている者がいた。南部連合の旗を振る者や、軍の放出品で着飾る者もいた。暴徒のひとりは、裸の上半身に毛皮や角の付いた大きなヴァイキングヘルメットという出で立ちで、特に目を引いていた。 トランプのアカウントを凍結したソーシャルメディア、その決断の裏側 ほぼ全員が持っていた物もあった。それは高く掲げたスマートフォンである。襲撃者の大多数が自身や仲間の姿をおおっぴらに撮影し、円形広間(ロタンダ)で自撮りしながら、議事堂内に侵入する様子を上機嫌で生配信していた。そして去り際には厚かましくも笑顔で写真を撮り、そこには議事堂の部屋からくすねてきた品が写り込んでいることもあった。 群衆のひとりだったダーリック・エヴァンスは、「誰の建物だ? おれたちの建物だ