大阪・ミナミを経由して、神戸と奈良を直結した阪神電気鉄道の阪神なんば線(尼崎―大阪難波)が20日、開業から1年を迎えた。新たな人の流れを生み、ミナミや神戸などはにぎわい、再開発の動きも出てきた。一方、沿線の商店街などは客足を奪われると危機感を募らせており、開業効果で明暗が浮き彫りになった。 開業で最も恩恵を受けたのがミナミだ。大阪難波駅の降車人員(定期券利用者を除く)は近鉄難波駅だった前年より22%増えた。昨年暮れに初めてミナミを訪れた神戸市の男性会社員(38)は「ごちゃごちゃしてわかりにくいイメージだったが、歩いてみると雑多な雰囲気も楽しい」と話す。 ミナミの商業施設「なんばパークス」では、阪神沿線に住むカード会員が10%も増えた。運営する南海電気鉄道グループの担当者は阪神の駅限定で難波周辺の見所の冊子を無料配布し、ミナミを売り込む。 神戸も、阪神三宮駅の乗降人員が7%増えた。三宮センタ
京都造形芸術大学(京都市)と東北芸術工科大学(山形市)は来年7月、東京・港区の明治神宮外苑に合同キャンパス「日本文化芸術研究センター」=完成予想図=を新設する。世界の平和創造に役立つ研究開発を目指すという。 茶道裏千家家元の千宗室さんがセンター長に就任する。このほか、日本画家の千住博さん(京都造形芸術大学長)、批評家の浅田彰さん(同大学院長)、建築家の隈研吾さんらが設立準備委員としてセンター全体の構想に当たる。 学生だけでなく、芸術家、研究者、一般の社会人が集まり、環境問題など現代社会が抱える課題を長期的視点で解決する企画・研究プログラムや、茶の湯から現代アートまで文化芸術に関連する幅広いジャンルの社会人向け講座を設ける予定。 また、日本の自然と文化をモチーフに、子どもを対象にした教育プログラムも充実させていきたいという。浅田彰さんは「子どもこそが真のアーティスト。彼らの持っているポテンシ
サイクリング客の間で人気が集まっている兵庫県・淡路島のモデルコースや絶景ポイントなどを紹介する「淡路島サイクリングマップ」=写真=が完成し、島内の観光案内所などで配布されている。新たな観光の目玉として客の呼び込みを図るため、同県淡路市観光協会が製作したもので、観光案内は少なめにし、迷いやすい交差点やコースの高低差を写真やグラフで目立たせた。 広げるとA2判サイズになるマップで、片面は島全体の地図を掲載。淡路市をほぼ1周する60キロ、洲本市、南あわじ市の中心部を抜ける120キロ、島南部の海岸沿いなど、島全体を1周する150キロの三つのモデルコースを設定した。コースの分岐点や道が細い交差点9か所の写真を入れたほか、3コースの高低差もグラフで紹介。本格的な上り坂や応急修理が可能な自転車店なども示している。 車に自転車を積んで訪れた人向けに「駐車場相談可能施設」として、淡路市内の旅館や観光施設など
京阪電気鉄道は12日、2008年10月に開業した中之島線(天満橋―中之島間、約3キロ)の09年3月末までの乗降客数が、当初見込みの3~4割にとどまる約400万人だったと発表した。 京阪本線など他線からの乗客の移行が予想より進んでいないほか、「中之島の再開発が遅れている影響もある」(桜井謙次取締役)としている。集客効果のある沿線のイベント開催などで、来年3月末までの1年間で乗降客数1000万人を目指すという。 昨秋以降の景気後退で既存路線の通勤客が減少したため、3月末までの1年間の鉄道事業の旅客収入は、前の年の0・3%増にとどまり、新線の“開業効果”が打ち消された格好だ。 同日発表した09年3月期連結決算は、売上高が0・5%減の2607億円、税引き後利益は11・2%減の74億円で減収減益だった。中之島線開業に伴う初期投資の負担や、百貨店など流通業の不振が響いた。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く