国立情報学研究所 助手の佐藤いまり氏と東京大学大学院情報学環 佐藤洋一助教授の研究グループは7月25日、模様付きの壁を白色のスクリーンとして利用するための映像補正技術を開発したと発表した。 今回開発した「映像補正機能付プロジェクタ・カメラシステム」は、模様付きの壁に投影した画像をカメラで観察しながら補正を行う。これにより、映像の画質を可能な限り保持しながら、模様の影響をある程度緩和することが可能となる。 補正には、「事前処理」と「事後処理」の2回の処理が必要。カメラで投射対象を映しながら、プロジェクタの補正を行う事前処理は、「現在、バグがあるために30分ほどかかるが、バグが取り除かれれば10分程度で終わる」(国立情報学研究所 助手 佐藤いまり氏)。事後処理は、ハードウェアの性能によって処理速度が変わるが、いずれにしても数秒程度で完了する。 今回開発した手法のユニークなポイントは、投影しよう