図 ネットワークの仮想化の構成イメージ 従来は個々のアプライアンスを使って実現していた機能を,シャーシ型スイッチ内の機能モジュールに置き換え,その間をVLANで相互接続すれば,物理的なケーブル配線を減らすとともに,柔軟でシンプルなネットワークを実現できる。 ネットワークの仮想化とは,複雑化するネットワークの運用の負荷を軽減させるためのネットワークの構築手法の一つである。サーバー周りのケーブルを減らし柔軟で自律的な運用を実現する。 企業やデータ・センターのネットワーク管理者にとって一番の悩みのタネは,運用管理の負荷だろう。情報提供サイトなど個々のサービスごとにファイアウォールや負荷分散装置などを用意し,複数のサーバーをつなぎ込む。しかも,耐障害性を向上させるために,冗長構成を組む必要も出てくる(図の左)。こうしたシステムはサービスごとにバラバラに運用されている。管理者の負荷は増える一方だ。
ネットワーク機器のうたい文句に「仮想化」の文字が躍り始めた。サーバー仮想化が実現する柔軟性や可用性を支えるインフラとして,ルーター/スイッチ,セキュリティ・アプライアンスといったネットワーク機器もまた仮想化技術を取り入れつつある。物理的な制約から解放され,システム増強や構成変更といった運用の手間とコストも抑えられるのが最大のメリット。「線」の仮想化から「箱」の仮想化にステージを移したネットワーク機器の進化を探る。 第1回 ネット仮想化が「クラウド」支える 第2回 散在する機器が"一つ"に見える 第3回 オープン化でネット機器も「2.0」に 第4回 L7スイッチは無停止拡張に力点 第5回 手に余るセキュリティ機器を集約
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