ERPは"単独では"セクシーではない 私がERP(Enterprise Resource Planning:企業資源計画)と初めて遭遇したのは、1990年代にSAP社が日本に参入してきたときです。当時はマイクロソフトに勤めており、SAPの日本法人からプレスリリースのエンドースメントの依頼が来たのです。「SAP AGって、なんの会社だ?」ということになり、Software AGじゃないよな、というような話をしたのを覚えています。その後、SQL Server 7.0を発売するタイミングで、国内の大手エンタープライズ企業の1社がWindows NT/SQL Server上でSAP R/3を導入するという話になり、どっぷりとそのビジネスに関わった記憶があります。 日本では当時、国際会計基準への準拠のために会計システムを入れ替えるというトレンドがあり、大手企業で一気にSAP R/3が浸透していきまし