2010年のIT業界の最大のライバル関係といえば、Google対Appleだろう。ともに情報社会の未来を切り開くフロンティア的な企業でありながら、その基本姿勢は大きく異なる。 Googleはいろいろな技術革新の領域に積極的に挑戦する。テクノロジーで解決できそうなところには、とりあえず挑戦するわけだ。一方でAppleは、自分たちが進むべき領域をできるだけ絞る。「いいアイデアぐらいでは動かない。少数のGreatなアイデアにリソースを集中する」というのが基本姿勢だ。 Googleはオープンである。いろいろな考えや技術が互いに切磋琢磨し、うまくいかない考えや技術は自然淘汰されればいいという考えである。なので突然変異的に優れたサービスが登場することがある一方で、失敗するサービスも多い。 Appleは完璧主義である。大衆に迎合することなく自分たちが考える正しくテクノロジーの方向に一直線で進む。なので統