「なぜ桃太郎はキビ団子ひとつで仲間を増やせるのか？」−ストーリーで会社を伸ばす方法 - 内藤忍の公式ブログ SHINOBY'S WORLD
＜業務連絡＞ 日経WOMANオンラインの連載45回目「今よりいい仕事を探す方法」。F子さんとH子さんのまとめです！ --- ちょっと変わったタイトルの本を送っていただき、読んでみました。「なぜ桃太郎はキビ団子ひとつで仲間を増やせるのか？」。タイトルと装丁は、何だか奇抜なのですが、たくさんの気付きがあった本なので、紹介します。 帯には、ポジショニング戦略、ストーリー戦略、Webマーケティング、と書いてあります。中小企業の商売のポイントを著者の経験も踏まえてわかりやすく書いてある本です。コストを削るといった財務的な話ではなく、トップライン（売上）を伸ばすための具体策がたくさん出てきます。 中小企業の売り上げを伸ばすには、とにかく知名度をあげることです。となると、同業他社との差別化という話になりますが、多くの会社の間違えは、価格と品質で勝負しようとすることだ、と著者は言います。 それよりも必
宋文洲さんは、日本人には見えない立ち位置から日本を見ることができる - 内藤忍の公式ブログ SHINOBY'S WORLD
宋文洲さんと言えば、中国から北海道大学に国費留学。その後、ソフトブレーンという会社を立ち上げ、上場まで導いたという異色の経営者です。直接お会いしたことはありませんが、ツイッターでは何回かコミュニケーションさせていただいたことがあります。物事の本質をズバリと言い当てる。そんな方ではないかと勝手に思い込んでいます。 その宋さんが書いた最新刊『「きれいごと」を言い合っても世の中は変わらない』を読みました。語り口は軽快ですが、読めば読むほど、考え込んでしまう、今までに読んだことのない感覚の本でした。 宋さんが、日本の政治家や経営者から話を聞きたいと引っ張りだこの理由は、この本を読むと良くわかります。 日本人が持っているモノの見方、考え方とは違った視点を提供してくれるのです。かといって、完全な外国人の視点でもない。そこに、他の人には無い独自のモノの見方が存在します。それが、他の人には提供できない宋さ
「社会を変える」お金の使い方 − 誰でも社会を変えることができる！ - 内藤忍の公式ブログ SHINOBY'S WORLD
英治出版さんが、最近素晴らしい本を連発しています。 昨日、日経新聞の広告で私の推薦文も掲載された、「イシューからはじめよ」に続いて、今週読んだのが、NPO法人フローレンス代表理事の駒崎弘樹さんが書いた「「社会を変える」お金の使い方」です。 この本の素晴らしいところ。それは、本全体から駒崎さんの静かなパッションがにじみ出ていることです。寄付という行為によって、誰でも世の中を（もしかしたら、ほんの少しかもしれないけど）変えていくことができる。その行動を自分と一緒にはじめませんか、という著者の想いにグイグイ引き込まれていくのです。でも、それがとても自然で、押し付けがましくなく、読んでいて気持ちが良いのです。 日本人は、成人の年間一人当たり寄付額が約2500円。一方で、アメリカ人は約13万円です。これは、税制の問題もあるかもしれませんが、それ以前に寄付という行為が理解されていない、寄付という行動に
「イシューからはじめよ」 − 「犬の道」株式会社でどう使えばいいのか？ - 内藤忍の公式ブログ SHINOBY'S WORLD
安宅和人さんの書かれた「イシューからはじめよ」を英治出版さんから頂き、読ませていただきました。 ネット上での前評判を聞き、著者のブログを読んだ時点で、「この本はスゴ本ではないか」という予感がしていたのですが、実際読んでみて、その直感は正しかった、というか予想を超える素晴らしい作品でした。 問題解決の方法を研究者として、コンサルティング会社のコンサルタントとして、極めてきた方法が紹介されているのですが、後半の具体的な手法やプレゼンテーションに落とし込んでいくやり方よりも、やはりタイトルでもあるイシューの見つけ方について書かれた、序章と1章が特に印象に残りました。 前半の話は 「バリューのある仕事とは、イシュー度と解の質によって決まる」 という言葉に集約できます（32ページの図6を見ておきましょう）。ここで、 イシュー度＝自分のおかれた局面でこの問題に答えを出す必要性の高さ 解の質＝そのイシ
”デュボワ・メソッド”とは、人生に対する根源的な問いかけをすること - 内藤忍の公式ブログ SHINOBY'S WORLD
フランソワ・デュボワさんの新刊「人生を豊かに歩むために大切なこと どうでもいいこと」を読ませていただきました。 実はデュボワさんの本を読むのは、2年前に読んだこの本に続いて2冊目です。前作のインパクトがあまりに強かったので、新刊も期待して早速読んでみたのですが、想像以上の素晴らしい内容です。私自身が何となく疑問に思っていた人生の諸問題を解決するためのヒントが、たくさん詰まっていました。 マリンバ奏者として数々の賞を取り、慶応大学でキャリアデザインを教え、この2年は中国の武当山で太極拳を学び、師範になってしまった。そんな、自分のやりたいことを、自在に実現していく、超人なのですが、その間デュボワさんが考えていたことには、一貫したものがあるように思えます。 それは、人間の可能性は自分の中にあるということです。自分の中にある本当の声に気がつくことによって自分を変えることができるという考え方です。
バックパッカーの愛読書が、アマゾンで人気の理由は”あの人”が原因だった - 内藤忍の公式ブログ SHINOBY'S WORLD
私が最初に海外に出かけたのは、25年前の20歳の時でした。当時「地球の歩き方」というバックパッカー向けのガイドブックが、一部の学生の間で人気で、その本を頼りに海外に出かける学生の1人が私でした。 1980年代半ばの為替レートは、確か1ドルが250円だったと思います。アメリカの往復の航空券がエコノミーで40万円くらいして、20ドルのホテル（それでも5千円）に泊まりながら、グレイハウンドという大陸横断バスで西海岸からニューヨークまで3週間くらいかけて横断しました。 当時の旅行者の愛読書が、小田実さんの「何でも見てやろう」であり、沢木耕太郎さんの「深夜特急」であり、妹尾河童さんの「河童が覗いたインド」だったのです。 昨日、アマゾンの総合ランキングを見ていたら、その「何でも見てやろう」がベスト100にランクインしていました。30年以上前の本がナゼ？と不思議だったのですが、ツイッターで教えてもらった
「一生折れない自信」はセルフラブから誰でも作ることができる！ - 内藤忍の公式ブログ SHINOBY'S WORLD
「一生折れない自信のつくり方 実践編」を読みました。 著者の青木仁志さんは、アチーブメントという会社を設立し、研修プログラムを提供している経営者の方です。いわゆる自己啓発系の本には、 「夢は思い続けるだけでかなう」 「ポジティブに考えれば人生は成功する」 といったちょっと怪しいイメージがあります。 この本もその手の本と間違えられかねないのですが、アプローチ方法がまったく異なります。そんなに簡単なものではないからこそ、自信をつけるための方法をきちんと科学的にアプローチする必要があると説くのです。 青木氏が重視するのは自分に対するイメージです。「自己愛＝セルフラブ」によって自信が形成されるという考え方です。どんな人でも自分に対して自信を持つことが、自分を肯定できる人生につながるのです。 そこで青木氏が重要だとするのが自分のルーツである親の存在です。ルーツを肯定できなければ、真の自己愛を形成
「プレゼンテーションZen」を120%活用するには、DVD→本 の順番が良い - SHINOBY'S WORLD
しばらく前に買ったままだったPresentation Zen DVD版を一気に見てみました。 以前紹介した書籍のDVD版です。筆者、Garr Reynolds氏自身が画面に登場し、彼の言葉で説明をしてくれます。そのバックには、センスの良い画面が現れ、１つの作品のように流れていきます。英語ですが、字幕で日本語を選択すれば、英語が苦手な方でも問題ありません。むしろ英語の勉強も一緒に出来るといった感じです（発音はクリアでわかりやすいです）。 基本的な構成は書籍とDVDは共通しています。 DVDの構成も書籍と同じです。プレゼンテーションのための3つの要素 １．Preparation（準備） ２．Design（デザイン） ３．Delivery（実施） に分かれ、それぞれが10分から20分程度の動画に収められています。トータルでも40分くらいですか。これなら、気軽に何回でも見ることができます。とい
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うまいプレゼンテーションではなく、心に沁みるプレゼンテーションがしたい - SHINOBY'S WORLD