日本のウェブはこれまで「バーチャル」「オープン」というキーワードで形容することができるサービスが主流だった。リアルな社会での友人との交流に対して、実際にはどこのだれだか分からないユーザー同士の交流という意味での「バーチャル」。だれでも参加できるという意味での「オープン」。2ちゃんねるにしろ、ニコニコ動画にしろ、「バーチャル」で「オープン」な空間だ。mixiでさえも、例えば「猫好きコミュニティ」というような猫が好きな人なら知らない人でも自由に参加できる「バーチャル」「オープン」な空間での交流が、もともとは主流な使い方だった。 ところが携帯電話でmixiにアクセスするユーザーが多くなった2、3年ほど前から、どこのだれだか分からない人との交流よりも、実際の友人との交流にmixiを使う人が急増した。 また実際の友人とのやり取りは「友人以外には非公開」という設定で行われることが多く、友人以外のユーザ