東京都内のホテルで開催中の「NETMarketing Forum 2010」。特別セミナーに登壇したオグルヴィ・アンド・メイザー・ジャパンのケント・ワータイム代表取締役社長は「『デジタルマーケティング』の真価」と題した講演を行った(写真1)。 「デジタルマーケティングは今後20年間で大きな構造シフトが起きる」と講演の冒頭で予測したワータイム氏。同氏が言う構造シフトを整理すると、「パソコンからモバイル機器への移行」「チャネルの多様化」「消費者の接触時間の増大」となる。 インターネットへの接続手段はパソコンから携帯電話へと移行しており、特に世界の3分の2の携帯電話は発展途上国の人々によって利用されている。こうした地域の消費者にリーチするためには、モバイルマーケティングは不可欠な手段となる。さらに、先進国、発展途上国を問わず、消費者は様々なデジタル機器を駆使し始めており、マーケティングチャネルが