漫画週刊誌「モーニング」(講談社)の人気連載「島耕作」シリーズ(弘兼憲史氏作)に、パナソニック(旧松下電器産業)による三洋電機買収を「予言」したかのようなストーリーが過去に掲載されており、話題になっている。 シリーズでは今年初旬、主人公の島耕作が勤める大手電機メーカー「初芝電器産業」が、同業の「五洋電機」をめぐり韓国大手「ソムサン」とTOB(株式公開買い付け)合戦を繰り広げ、初芝と五洋の経営統合を実現する内容だった。 初芝は、弘兼氏がかつて勤めていたパナソニックがモデル。電池と液晶分野に強い五洋は「三洋電機とシャープがモデル」(弘兼氏)。インターネット上に「漫画が誘導した」などの書き込みが相次いだ。 弘兼氏によると、この部分を描いたのは昨年末。「私がパナの社長なら、歴史的関係が深く電池技術がある三洋を他企業に奪われるのは嫌だし、一緒になると予想していた。追いつかれないよう焦って書いた